瞑想

 
ア ジャパ・ジャパ・ディヤナAjapa japa Dhyana
自然にマントラを唱える瞑想法


カヤ・スティリヤム (Kaya Sthairyam)
からだの安定

準備 : 時計、ベルト、眼鏡などをはずし、楽な服装で行いましょう。体が痛くならない楽な瞑想の姿勢で座ります。シダッサナやパドマサナのポーズは必要に応じて座 布団など使ってもいいでしょう。背筋は伸ばし、肩を少し後ろにずらしてリラックスし、あごを少し引き、手は好きなムードラで膝に置いておきましょう。目は 閉じてゆっくりと深呼吸します。

姿勢への意識 : 瞑想の姿勢に集中しましょう。背骨が下から上へまっすぐ伸び、頭を支えていることを感じ、腕も心地よく安定していることを感じましょう。

体の安定感 : 体が床に触れていることを感じたら、右の足、左の足、右の脚、左の脚そしてお尻を順に感じてみましょう。そしてそれらの各部分が安定して心地よいこと、床 と座布団とひとつになっていくことを感じてみましょう。体は今、しっかりと安定して床に座っています。
  
体の感覚 : どんな感覚でもいいので体の感覚に意識を向けてみましょう。温かさ、冷たさ、かゆみ又は心地悪さなど今感じる感覚があるかどうか、ただ単に反応せずに意識 だけを向けて観察してみましょう。

体の認識 : 今、体のつま先から頭の先まで細かくスキャンに通すようなつもりで観察しましょう。右のつま先から脚、左のつま先から脚、おしり、生殖器、膝に置かれた右 左の手、右左の腕、背中、お腹から胸、右肩、左肩、首、後頭部、顔そして体全身。
体を観察しながら、それぞれの部分をリラックスさせましょう。

安定と静寂 : 瞑想中、じっと動かないという決心をしましょう。体は完全に安定し、静止し、静寂の中での心地よさを認識してみましょう。体が完全に静止しているので、自 分の身体と周り空気や体を支えている床との境目がわからなくなってゆきます。

呼吸への意識 : 静寂の中の心地よい状態から、徐々に呼吸に意識を向けていき、自然な呼吸のリズムを認識し始め、空気が鼻の穴を入り出て行くことを認識することができま す。冷たい空気が入ってきて、温かい空気が出て行くことを感じてみましょう。呼吸の動きによって鼻の中の毛が揺れることや、鼻や口の周りに呼吸によって空 気が動くことさえも感じられます。

瞑想の終わりに : 身体に意識を戻してきましょう。スタジオの床に瞑想の姿勢で座っている身体を感じてみましょう。体の重さ、膝又は腿に置かれた手を感じながら、深呼吸を何 回かしておきましょう。マントラを3回唱えたら、ゆっくりと目を開けましょう。